Select Language
アクセス数 Since 2009
今日 : 326
昨日 : 270
今月 : 5290
総計 : 1613894
平均 : 520
Who am I ?
初貝 安弘
筑波大学
数理物質系物理学域長
筑波大学大学院
数理物質科学研究科
物理学専攻 教授
物理学専攻長
初貝写真
初貝-small.jpg
会議 & 研究会
グーグル検索:初貝
TAG index
ResercherID: Y. Hatsugai
Project
メインメニュー

Web 記事 - 久しぶりにグラフェンとは?

久しぶりにグラフェンとは?

カテゴリ : 
研究解説:  » グラフェン
執筆 : 
hatsugai 2013-9-16 23:19
グラフェンとは炭素原子が蜂の巣格子状に結晶化した2次元つまり絨毯状の 物質である。単体の炭素にはグラファイト、ダイヤモンド、C60等 幾つもの同素体 が存在するが、 グラフェンもその1つである。 蜂の巣格子は 周期格子であるが、ある単位胞を2次元の並進操作で並べて蜂の巣格子を つくるとき、単位胞には必ず2種類の原子が含まれる。よって固体物理学の一般論に 従えば、そのエネルギーバンドは2つからなり、中性のグラフェンは 半導体(絶縁体)となるはずであるが、 実際のグラフェンは、種々の意味で対称性が 高く、そのバンドギャップは消失し、ゼロギャップ半導体となる。 よって通常の半導体において使われる有効質量近似は破綻し その有効理論は P. Dirac が特殊相対論と整合的な量子力学のために導入したDirac 方程式の2次元版 となり、 特異な物理現象が期待されていた。 その一方で、ランダウ以来の結晶の安定性の理論によると1,2次元のマクロな完全結晶は 熱力学的に不安定であり、存在し得ないと考えられていた。 それにも、関わらず英国マンチェスター大学の A.Geim と K. Novoselov は剥離法という 驚くべき手法で実際にマクロで単層のグラフェンを合成することに成功し、 その功績により2010年のノーベル物理学賞を受賞した。百聞は一見にしかずである。 ゼロギャップ半導体である グラフェンのフェルミエネルギー近くでの エネルギー分散は$E=\pm cp$ と相対論的な形となるが「光速$c$」は光の速度$c_{light}$ではなく$c\sim c_{light}/300$と実際の光速より大幅に小さい(遅い光!)。 よって、グラフェン中の電子が動き回る世界は、 まさに G. Gamow の不思議の国のトンプキンスが住む 「遅い光」の世界である。グラフェンで観測された原子崩壊はその一つの例である。

トラックバック

トラックバックpingアドレス http://rhodia.ph.tsukuba.ac.jp/~hatsugai/modules/d3blog/tb.php/35
モバイル機器でご覧の方
現在の時刻
今年もやります。まずは量子力学3. 冬は 統計力学2. 平成30年の新年あけましておめでとうございます。今年もあと166日!
最新ニュース
投稿者 : hatsugai 投稿日時: 2018-06-20 11:30:51 (89 ヒット)

Our paper on ZN Berry phases for symmetry protected phase (SPT) has been published in Physical Review Letters, T. Kariyado, T. Morimoto and Y. Hatsugai, "ZN Berry phases in SPT phases". Have a look at. Also see EPL in 2011 for the ZN quantization.


投稿者 : hatsugai 投稿日時: 2018-06-09 07:26:18 (83 ヒット)

Zongping Gong (Univ. of Tokyo) will talk on the topological phases of non-hermite system on July 11 (2018) (We have updated the typo (date and time) in the poster). It starts from 15:00. Join us.


投稿者 : hatsugai 投稿日時: 2018-06-06 15:25:13 (64 ヒット)

On June 13 (2018), Nobuyuki Yoshioka (Univ. of Tokyo) will give a talk on the physical application of the machine learning "Machine Learning Disordered Topological Phases by Statistical Recovery of Symmetry". Join us.


投稿者 : hatsugai 投稿日時: 2018-04-20 18:51:10 (191 ヒット)

ありがとうございました: 平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰,科学技術賞(研究部門)初貝安弘「トポロジカル相でのバルクエッジ対応の研究」 [PDF]
筑波大学広報


投稿者 : hatsugai 投稿日時: 2017-12-26 01:33:43 (414 ヒット)

最近の研究成果トピックスとして2017年度の科研費ニュース vol.3 にトポロジカル相とバルク・エッジ対応の関係の解説を我々の研究の背景として書きました。予備知識は不要ですのでご興味のある方はご覧下さい。「トポロジカル物質におけるバルク・エッジ対応」


    検索
    バルク・エッジ対応
    [0] バルクとエッジ
    [1] 集中講義
    [2] 原論文と解説
    [3] トポロジカル秩序とベリー接続:日本物理学会誌 「解説」 [JPS-HP] [pdf]
    [4] "Band gap, dangling bond and spin : a physicist's viewpoint" [pdf] [Web]
    トポロジカル相
    [0]昔の科研費
    科研費 1992年度:電子系スピン系におけるトポロジカル効果
    科研費 1994年度:物性論におけるトポロジーと幾何学的位相
    私の講演ファイルのいくつか
    [1] MIT, Boston (2003)
    [2] APS/JPS March Meeting (2004)
    [3] JPS Fall meeting, JAPAN (2004)
    [4] APS/JPS March meeting (2005)
    [5] JPS Fall meeting (2005):Entanglement
    [6] Superclean workshop, Nasu (2006)
    [7] MPIPKS, Dresden (2006)
    [8] KEK, Tsukuba (2007)
    [9] ETH, Zurich (2008)
    [10] ICREA, Sant Benet (2009)
    [11] JPS Meeting, Kumamoto (2009)
    [12]HMF19, Fukuoka (2010)
    [13] NTU, Singapore (2011)
    [14] ICTP, Trieste (2011)
    [15] Villa conf., Orland (2012)
    Web記事 カテゴリ一覧
    最新のエントリ
    Web記事 アーカイブ